• 本編の主人公。
    幼かった頃、女手ひとつで育ててくれていた母親を失い、母親の友人であった風早幸敬の庇護のもと、その部下である結城大輔の養子として育つ。
    幸敬と大輔を大恩ある恩人と思っており、「将来役に立ってくれれば良い」という幸敬の言葉に、報恩のためと文武技芸の修練を黙々とこなして来た努力の子。
    反面で感情には疎く、素直というよりも滅私に近い行動を見せる。
    その自己を殺すかのような甲斐甲斐しさは、逆に幸敬と大輔を心配させてしまうほど。
  • 世界を股にかけた企業グループである尽星コーポレイトグループ、その創業者一族の現当主、風早幸敬の一人娘で、尽星グループの次期後継者と目されている。
    毅然とした優等生で、お嬢さまで、帝王学を仕込まれており、その言動はやや高飛車な部分もある。
    だが、優しさを決して忘れない。聖セラールでは「姫」として名高い存在。
    約束された将来のある身ではあるが、それ故に逃れられない運命というものを好ましいとは思っていない。
    父親譲りの性格の故か、密と接点を持ったのち、その性格を気に入り、惹かれるようになるが……。
  • 織女にライバル心を燃やす女生徒。成績に於いては二年間万年次席に甘んじており、密の編入以降は、密と織女を共にライバル視する。
    著名な個人投資家の父親を持ち、その仕事の不安定さと、強気で傲慢な性格に嫌気を感じ、美玲衣自身は堅実な人生を渇望している。
    そのハングリー精神から、約束された人生を歩んでいる織女に勝てないことが悔しくてたまらない。
    信頼も人望もそれなりにあるが、同学年に織女がいること、そして家柄的に全面的な支持は得られていない。
    織女の次点候補と周囲に考えられている節がある。
  • 主人公の潜入任務の同僚で、こちらは一年前から学院に編入して任務に入っている。
    無口で毒舌家だが辣腕で、たびたび密のピンチを救う。
    同僚として振る舞っているが、その行動には密に窺い知れない部分が存在する。
    密には意識して冷たく振る舞っている部分があるのだが、密のマイペースに調子を狂わされることもたびたびあり、そんな時は密に対して姉のように振る舞うことも。
    昨年度は奉仕会に会計として所属しており、学院の状況を良く把握している。
  • 寮の後輩で密の世話係担当。
    田舎の中小企業経営者の娘で、OGである母親に勧められて一年生の時に編入した。
    自分に自信がなく甘えん坊だが芯はそれなりにしっかりとしている。
    ちょっとぽやっとしているが頑張り屋で、かいがいしく密の世話を焼こうとするが、それが結果的に密のピンチを招くことも多い。
    学院ではクラスメイトたちの育ちの良さに驚いてやや萎縮気味だが、密との出逢いによって、少しずつ前向きさを獲得していく。
  • どこか儚げなふわふわとした雰囲気をまとった美少女。
    通称「ヴィオラの君」。
    将来を嘱望されるヴァイオリニストの卵だったが、荷練習によるものか、ストレスによるものなのか、局所性ジストニアを発症して手が思うように動かせなくなり、療養もかねて一年生時から音楽科のない聖セラールに転入している。
    独自の感性をもっていて、あまり会話のかみ合う相手がいない。
    とある出来事で密たちと出逢い、それが茉理の停滞していた時間を動かし始めることに。
  • キミリア寮生でもあり、奉仕会にも所属する双子の姉妹。
    寮ではすみれが寮監督生を務めている。
    とある会社社長の娘であったが、中学生の頃に両親が事故死。
    現在は、かつて共同経営者であったその会社の新社長が私縁から後見人となり、実家の資産を処分して、姉妹は寮住まいをしている。
    姉すみれはその経験からたくましさがあり、妹あやめはその姉を溺愛しており精神の方はやや未熟で、わがまま盛りなところがある。
    互いに「すみちゃん」「あやちゃん」と呼び合っている。
  • キミリア寮生でもあり、奉仕会にも所属する双子の姉妹。
    とある会社社長の娘であったが、中学生の頃に両親が事故死。
    現在は、かつて共同経営者であったその会社の新社長が私縁から後見人となり、実家の資産を処分して、姉妹は寮住まいをしている。
    姉すみれはその経験からたくましさがあり、妹あやめはその姉を溺愛しており精神の方はやや未熟で、わがまま盛りなところがある。
    互いに「すみちゃん」「あやちゃん」と呼び合っている。
  • キミリア館寮生であり、昨年の生徒会長。背が低い。
    引き籠もり気味の性格をしており、デジタルアナログ問わずのゲーム好きでコンピュータおたくでもある。
    家庭環境に問題があり、実はこの歳で既に自立している。
    親からくすねた金で資産運用をして、自立資金を稼いだ後に盗んだ金をこっそりと返却している。
    厄介ごとは嫌いだがトラブルは好き、という面倒な性格をしており、口は達者だが人にはあまり心を開いていない。
    境遇の近い月子を可愛がっており、卒業したら月子を引き取る心積もりでいるようだ。
  • キミリア館寮生、一年。美海の寮内での妹。
    寮内でもっとも背が高い。
    父親のDVがひどく、中学生時代に児童相談所送りになり、以降この寮で奨学制度を受けて生活している。
    姉がわりになってくれている美海を慕っており、妹というよりも子分的存在となっている。
  • 学院教師。密たちの担任。
    念願かなって国語教師となった旧作のヒロイン。
    普段は物腰も柔らかくにこにこしているが、ここぞという時には舌鋒鋭く生徒を指導する。
    何も知らない無関係な先生の筈なのだが、勘が鋭く、睦月や密たちの行動に疑念を抱いたり、鋭く斬り込んでくることも。
    睦月と馬が合うのか、時折二人で揃って密をいじることも。
  • 学院教師。
    実は女装した仮面教師で、密にとっては先輩の同僚であり、護衛技術の師でもある。
    今回の任務にあたっての直接の上司であり、秘密裏に密たちのバックアップを行う。
    普段は淑女らしい振る舞いを見せるが、男に戻るとややキザ目、だが腕っ節が強く頭も切れる。
    密にとっては頼りになる兄貴分である。