骨牌(かるた)システム
物語を進めていくと、プレイヤーは時折占いカードを入手するイベントに遭遇することがあります。カードにはそれぞれ特定の働きをするものや、キャラクターの攻略条件になるものがあり、集めることによって物語世界の全貌を紐解いてゆくことになります。また、一部キャラクターの正しいエンディングに辿り着くためには、この中の特定のカードが必要なことも……。

既に入手しているカードはセーブロード画面で確認することが出来ます。また、カードにマウスカーソルを合わせることにより、各カードの説明を表示することが出来ます。
──世界は、静かに終末を迎えようとしている。

西暦2022年。世界は原因不明の死に至る病に冒されていた。隣接する多重次元世界が融合し、異空間化してしまうという「散花蝕(ペトレーション)」と呼ばれる次元融合現象である。汚染地域は人間が近寄ることを頑なに拒み、その領域は徐々に拡大しつつあった……。

そんなある日。九州の片田舎で普通の学生として生きていた「丸目蔵人」は文部科学省の発行した召喚状で、突如として、東京湾の新規埋め立て地に造成された新東雲学園都市に連れてこられることになった。自分にどんな役割があるのか、それにどんな意味があるのか…全く知ることの無いままに。
けれど、刻一刻とそれを許さぬように世界は滅亡への道を辿り始める。手に携えるは幼い頃から鍛え続けてきた剣術と、一振りの刀剣のみ。そして蔵人は、そこで自らの運命をそれぞれに斬り拓こうとする少女たちと出逢う──。

逃れる術のない蒼き天蓋の下で──今、少年少女達の未来への戦い、「終末幻想」の物語が静かに幕を開けようとしていた……。
「新東雲学園都市」
2012年に完成した東京湾内の19号埋め立て地、通称「中央防波堤」に建設された「新東雲学園都市」(しんしののめがくえんとし)。アジアでも随一の研究設備を持つこの学園都市は、義務教育機関はもとより、世界各国から招聘した研究者を擁する研究機関も多く運営されている。開発当初の目的とは異なる結果となったが、現在は散花蝕の先端研究機関として世界の命運を握る研究成果に全世界の注目が集まっている。
「散花蝕 / ペトレーション(多重次元災害)」
人間の感覚では見ることも触れることも出来ないが、この世界は幾多の次元が折り重なった状態で存在している。その折り重なる次元は、普段互いに干渉する事はないが、これが何らかの理由によって、相互に干渉しあう事象が発生した。これがMLD(多重次元災害)、後に散花蝕(ペトレーション)と定義される現象である。

不特定の地域、不特定の時間に於いて発生する次元融合現象。これにより環境の激変や都市、住民の集団消失など、奇怪な事件が次々と発生し、全世界を震撼させている。
「デミウルゴスシステム」
神話に於ける「創世主」デミウルゴスの名を冠したこのシステムは、現代科学では解析出来ない超古代の遺物を利用した「量子選択固定システム」である。未来時間に於ける不確定量子を選択し、偏倚立方体(ダイス)※と呼ばれる超古代遺物の力をもって時空間を固定することにより「不確定量子の選択固定」つまり「未来の選択」を可能にするシステムである。だが、未来というものが具体的な数値や指標を持たない以上、その望む未来をシステムに正確にプログラミングする事は不可能であった。そこで考案されたのがデミウルゴスの下位システムとなるアルコーンシステム※である。
※偏倚立方体(ダイス)
デミウルゴスシステムの核となる、数万年前の地層から発掘されたと云われる正体不明の立方体型構造物。

※アルコーンシステム
デミウルゴスシステムの動力であり、同時に不確定量子選択を行うコントロールシステムでもある。ダイスを中心に、子午線を始点として360度を正確に6分割し設置された6枚の鏡面があり、この鏡面に「鍵」と呼ばれる被験者が接合される事で、システムによる被験者の取り込みが開始される。